クリプトスポリジウム検査
食と環境の科学センターでは、水質検査(原水・浄水)でクリプトスポリジウム検査を受託しております。
クリプトスポリジウムは、胞子虫類に属し、腸管系に寄生する原虫です。環境中では「オーシスト」と呼ばれる嚢包体の形(大きさは4~6μm)で存在し、増殖することはありませんが、「オーシスト」が人間の他、牛、ネコなど多種類の動物に経口的に摂取されると、消化管の細胞に寄生して増殖し、そこで形成された「オーシスト」がふん便とともに体外に排出され感染源となります。また「オーシスト」は塩素に対して極めて強い耐性があります。
クリプトスポリジウムによる感染症(クリプトスポリジウム症)は、オーシストに汚染された生水、生野菜などの飲食物の経口摂取によって起こります。クリプトスポリジウムに感染すると、腹痛を伴う水様性下痢が3日から1週間程度続きます。健康な人の場合は免疫機構が働き、自然治癒しますが、感染に対する抵抗力が低下しているHIV感染者等に ついては下痢が持続し、脱水と栄養吸収不良のために直接の死因となる場合もあります。
海外においては、1993年米国ミルウォーキー市で水道水を介して約40万人が感染した事故例が報告されています。また国内の水道水を介したクリプトスポリジウムの集団感染例はこれまで2例あり、1994年神奈川県平塚市の雑居ビルの関係者約460人が感染した例と1996年埼玉県越生町の町民約8,800人が感染した事例があります。
引用(参考)文献 : 厚生労働省 報道発表資料「クリプトスポリジウム等原虫類総合対策について」
クリプトスポリジウム検査概要 | ||
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検査方法 | メンブランフィルター/免疫磁気ビーズ法 | |
検査料金 | 別途下記までお問合せください。 | |
実施方法等 | 試料水の種類によって採水量が変わります。実施につきましては別途下記までお問合せください。 | |
お問合せ先 | 一般財団法人東京顕微鏡院 食と環境の科学センター 営業部 TEL.042-525-3176(代表) |
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検査日数 | 検体受付後10日(営業日) ※当日の検体数により多少異なります |
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報告方法 | 検査後、検査結果書と請求書を発送いたします。 ※納期は、検体到着から検査結果書を当方より発送するまでの期間です。 ※お急ぎの場合は、ご相談ください。 ※クリプトスポリジウム検査の他に指標菌検査も行っております。 |
お問い合わせ先
一般財団法人 東京顕微鏡院 立川研究所 電話 042-525-3176 (代表)