日時 | Aコース : 7月29日(木)~ 7月30日(金) Bコース : 8月5日 (木)~ 8月6日 (金) |
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会場 | 財団法人 東京顕微鏡院 食と環境の科学センター 5階研修室 (中央区日本橋箱崎町44-1イマス箱崎ビル) |
主催 | 財団法人東京顕微鏡院 |
後援 | 中央区教育委員会 |
地域貢献活動の一環として、7月29日~30日、8月5日~6日の2回にわたり、食と環境の科学センターでは、中央区の小学校5・6年生を対象に、食品の「色」をテーマにして、食品の衛生と安全についての「夏休み子ども研究者体験」セミナーを開催しました。
5年目となった今回のセミナーは中央区16小学校の中から、11校の参加(2回合計30名)がありました。二日間の研究の中で、充実した体験学習になったようです。
◆ 研究1:手についている菌を見つけてみよう!
手を洗う前と、洗った後では、手についている菌の数がどれだけ違うのかを自分の手で実験しました。
1日目は手を培地につけて菌を移し、2日目に培地の表面に生えた菌の集落を数えて、顕微鏡で菌の形を観察しました。
手を洗った後の方が集落が増えていた参加者もあり、改めて正しい手洗いのむずかしさと大切さがわかったようでした。
◆ 研究2:食品から取り出した色素で、酸性・アルカリ性を調べてみよう!
身の回りにある食品から、酸性・アルカリ性を調べる試験紙を作り実験をしました。
1日目は食品の中からアルコールを使って色素を取り出し、これに紙を浸して試験紙を作り、2日目にはこの試験紙を使って、さまざまな食品の酸性・アルカリ性を確認しました。
◆ 研究3:食品に含まれる色(着色料)を調べよう!
食品につけられた天然色素と合成着色料の違いを学習しました。
実際に食品検査を担当している講師の指導で、カラフルなチョコレートから色素を取り出し、「ペーパークロマトグラフィー」という方法で、合成着色料の色の違いを調べる専門的な検査に取り組みました。
◆ 研究4:分光器を作ろう!
色についての研究体験の最後は、色が違って見える理由を学習しました。
みんなで分光器を作り、太陽の光の中に含まれる可視光線を、実際に確認することができました。
社会に役立つ研究や検査の世界に触れることは、学校の中だけでは体験できない学習です。こうした貴重な体験が、こども達の将来の夢への架け橋となることを願い、今年もこのセミナーを開催させていただきました。
《 参加者の感想より 》