2021.07.15
下の表はビルの用途・使用水によりレジオネラ症感染危険要因を点数化したものです。点数が多いほどレジオネラ属菌の水質検査や、清掃・消毒による維持管理をする必要性が高くなります。
感染危険要因としては次ぎの三つの条件が示され、さらに、危険度に合わせて点数化されています。
となっており、上記を組み合わせて点数が多いほど、維持管理の内容も厳しくなってきます。
上記に基づきレジオネラ属菌の水質検査を行った結果、厚生労働省の指針値である100mL中10CFUを超えた場合は、清掃・消毒を行った後、再度、水質検査を行い10CFU/100mL未満であることを確認しなければなりません。また、シャワー水やジャグジー水のようにエアロゾル化しているものは、レジオネラ属菌がエアロゾル中に混入して、肺に吸入する率が高いので、常に10CFU/100mL未満を目標値としています。表1 感染危険要因の点数化
対象水 | 病院 | 老人施設 | 特定建築物 | 営業用 |
---|---|---|---|---|
給湯水 | 4~6点 | 4~5点 | 3~4点 | |
冷却塔冷却水 | 5~8点 | 5~7点 | 3~5点 | |
修景水 | 5~8点 | 5~7点 | 3~5点 | |
渦流浴・温泉(循環式) | 6~9点 | 6~8点 | 3~5点 | 5~8点 |
加湿器水(非加熱式) | 7~11点 | 7~9点 | 6~8点 |