2011年度 第6回 夏休み「こども研究者体験」セミナー

2011年度 夏休み「こども研究者体験」セミナー
白衣を着て、手についた菌や 食べ物に含まれる色を観察しよう!
~試してみよう!色の変化でわかる検査~

日時Aコース : 7月28日(木)~ 7月29日(金)
Bコース : 8月4日 (木)~ 8月5日 (金)
会場財団法人 東京顕微鏡院 食と環境の科学センター 5階研修室
(中央区日本橋箱崎町44-1イマス箱崎ビル)
主催一般財団法人東京顕微鏡院
医療法人社団こころとからだの元氣プラザ
後援中央区教育委員会

内容

日本橋エリアの地域貢献事業としてスタートし、6年目。中央区の小学校5・6年生を対象に、学校を通して参加を呼びかけました。全16小学校のうち、14校から約50名の参加応募があり、参加枠を32名に広げて開催しました。

本年度も研究のテーマを「色」に決め、オリジナルテキストを作成。実際に食品の検査で行っているペーパークロマトグラフィー検査や、培地を使って自分の手についた菌の培養をして、菌を顕微鏡で観察しました。

二日間の研究の中で、学校ではできない体験学習ができたようです。


◆ 研究1:手洗いの前後で手についた細菌数を比べよう!

身の回りの菌を知るために、手を洗う前と洗った後で、手についている菌の数がどれだけ違うのかを実験しました。1日目は自分の手を培地につけて菌を移し、翌日に培地の表面に生えた菌の集落を数えたり、顕微鏡で菌を観察しました。手を洗ってもよく拭かないと、菌がたくさんいた参加者がいて、手洗いのコツはよく拭くことなんだとわかったそうです。

◆ 研究2:野菜などからリトマス試験紙を作って調べよう!

カレーに使う香辛料のターメリックと、紫キャベツの色素を取り出して、酸性・アルカリ性を調べるための試験紙を作りました。そして、身の回りにあるいろいろな食品をこの試験紙で、酸性かアルカリ性かを調べました。

◆ 研究3:カラフルなチョコから色の成分を取り出そう!

食品の色には、天然色素と合成着色があることを学習しました。

食品の検査を担当している検査員の指導により、「ペーパークロマトグラフィー」という方法を使って、色々な色のチョコレートから色素を取り出し、チョコレートの色の違いは、含まれる着色料の違いであることを調べました。

◆ 研究4:分光器を作り、光に含まれる色を調べよう!

目に見える色の違いは、光の色の違いにあることを、分光器で確認しました。

◆ 研究4:検査の現場を見てみよう!

輸入食品の検査や、食べ物を入れる容器の塗料が安全かどうか検査しているところを、見学しました。


社会に役立つ研究や検査の世界に触れることは、学校の中だけでは体験できない学習です。こうした貴重な体験が、こども達の将来の夢への架け橋となることを願い、今年もこのセミナーを開催させていただきました。

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