【講演録】創立120周年記念シンポジウム
「アルツハイマー型認知症の治療・予防戦略
― 研究・治療・ケアの最前線から」
一般財団法人 東京顕微鏡院
医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ
監修:松下 正明
東京都健康長寿医療センター 理事長、東京大学 名誉教授
B5判 103ページ 頒価 2,000円
(販売終了)
平成23年10月1日(土)、日経ホールにて開催した、創立120周年記念シンポジウム「アルツハイマー型認知症の治療・予防戦略 ― 研究・治療・ケアの最前線から」は、たいへん多くの方々にご好評をいただき、このたび、社会公益に資するため講演録として出版する運びとなりました。
認知症の患者数は、現在わが国で250万人、20年後には400万人に上るともいわれ、そのうち半数以上を占めるアルツハイマー型認知症は、誰でもかかりうる病と考えられます。
「すべての人びとのいのちと環境のために」をモットーに掲げる当財団・医療法人の120周年に際し、本書がより多くの方たちにとって、アルツハイマー型認知症の理解ならびに病者支援の一助となり、高齢期を明るく生きる活力となれば、誠に幸いでございます。
一般財団法人 東京顕微鏡院
医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ
理事長 山田 匡通
オープニングトーク
松下 正明 (東京都健康長寿医療センター 理事長、東京大学 名誉教授)
基調講演
アルツハイマー型認知症の早期発見と治療
●遠藤 英俊
認知症の基礎知識
認知症の原因疾患と間違えられやすい病気
認知症の症状
認知症の診断
認知症の治療
自宅介護を地域で支える
アルツハイマー型認知症 -病因探求から根本治療へ
●岩坪 威
研究の手がかり
創薬へのアプローチ
たまった原因物質を取り除く治療法:免疫療法、ワクチン療法
創薬・研究の最前線
今後の根本治療・予防に向けて
アルツハイマー型認知症根本治療薬開発の可能性を探る -創薬の現場から
●杉本 八郎
アリセプト開発秘話
アルツハイマ一型認知症の根本治療薬の可能性 -Aβ仮説
アルツハイマー型認知症の根本治療薬の可能性 -タウ仮説
再び日本から、世界で初めての根本治療薬を開発する
アルツハイマー型認知症のケア –病者の尊厳を守る
●諏訪 さゆり・辻村 真由子
認知症ケアの基本
尊厳のある生活を実現するために
生活リズム障害を予防・改善するための10のケア
認知症の治療と薬物療法時のケア
尊厳を守るケアで大切なこと
アルツハイマー型認知症の予防の可能性
●朝田 隆
注目されるMCI
アルツハイマー型認知症の予防で大切なこと
利根プロジェクトの概要
総合討論
アルツハイマー型認知症の研究・治療・ケアの最前線
Question1. 初期症状を自分でチェックする方法を教えてください。
Question2. 海馬の萎縮と代替機能などについて教えてください。
Question3. グルタミンの有効性について教えてください。
Question4. サプリメントの有効性について教えてください。
Question5. 認知症の親を介護するときに気をつけることを教えてください。
Question6. 記憶の回復が、他の精神機能の回復と比べて難しいのはなぜですか。
Question7. 認知症は病気ですか。
Question8. 運動と認知症の予防の関連性を教えてください。
Question9. 食事の環境と食べ方について具体的に教えてください。
Question10. 非侵襲、または低侵襲分子マーカーの研究における進捗状況を教えてください。
Question11. 国によってアルツハイマー型認知症の治療やケアに違いはありますか。
Question12. 回想法や音楽療法などの非薬物療法について教えてください。
Question13. アルツハイマー型認知症を予防する食生活を教えてください。
Question14. アルツハイマー型認知症の新薬開発が頓挫してしまうのはなぜですか。
Question15. アルツハイマー型認知症は遺伝しますか。
Question16. 認知症の検査は、どのくらいの間隔で受ければいいですか。
この出版物の販売は終了しました。