2024.07.29
東京都教育委員会が開催する 令和6年度健康づくりフォーラムにて、当法人学術顧問の伊藤 武が「給食における炊飯の衛生管理等について」の講演を行います。
参加は無料で、興味・関心のある講演・発表のみの視聴も可能です。
給食における炊飯の衛生管理等について 講演要旨
令和5年9月に青森県で発生した仕出し弁当により554 名が発病する大規模食中毒では、米飯が原因食品とされた。今回は炊飯のHACCPによる衛生管理について紹介する。
炊飯は高い温度で炊きあげることから食中毒を起こす病原微生物はすべてが死滅する。但し、耐熱性の高い芽胞を形成するセレウス菌は生残し、その後、米飯の保管や輸送中の温度管理不備によりセレウス菌が増殖する危険性がある。また、炊飯後に反転、ほぐし、計量あるいは配缶時に手指からの黄色ブドウ球菌やノロウイルスなどの病原微生物の汚染を受ける危険性があり、炊飯による食中毒防止のためには調理工程ごとに危害分析と危害を制御する重要管理点を明確にしなければならない。
さらに最近の学校給食による食中毒の問題点についてもふれる。
40分(うち質疑応答10分)予定
対象
都内公立学校教職員、学校保健・学校給食関係者、関係行政職員、都内公立学校に在学中の児童・生徒の保護者、都民 等
お問い合わせ
東京都教育庁 地域教育支援部 義務教育課 健康推進担当 フォーラムのサイト ご案内PDF(666KB)