放射性物質(食品・水・表土・木材)

東日本大震災にて被害を受けられた地域の皆様に、謹んでお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

食品、水、および子供たちが活動する校庭や砂場の安全安心のため、放射性物質検査の受託を行っています。

当科学センターでは、厚生労働省「食品中の放射性セシウム検査法」、「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」及び「緊急時における食品の放射能測定マニュアル』に準拠して検査を行います。

一般財団法人東京顕微鏡院 食と環境の科学センターでは放射性物質検査についても、ISO/IEC 17025の認定を受けています。

検査の流れ

STEP1. お申込み

下記の「放射性物質検査お申込書」をダウンロードいただき、必要事項をご記入後、FAXにてご送付ください。
一般財団法人 東京顕微鏡院 NC担当
TEL.042-525-3176(代表) FAX.042-525-3645

STEP2. 受付日の決定

当科学センターの担当より、FAXにて受付日のご連絡をいたします。

STEP3. 試料採取及び発送

下記の「放射性物質検査ご依頼書」をダウンロードいただき、必要事項をご記入後、受付日の午前中に到着するようにお持込いただくか、宅配便(冷蔵便)でご発送ください。
尚、送料はお客様のご負担とさせていただきます。

STEP4. 受付・検査

予約に従い、順次検査に入ります。
尚、受付時に簡易測定で高濃度が予測される検体については検査を行わないでご返却いたします。

STEP5. 結果ご報告

受付日より約3営業日でFAXでの速報をお送りいたします。
5~10営業日で結果書と請求書※を同封し送付いたします。
※当財団との継続的なお取引がないお客様についてはご入金確認後、成績書を発送させていただきます。

※ご注意!
 ○ 検査終了した検体は返却する場合がございます。
 ○ 当センターのスタッフによる出張採水を希望される場合は別途採取手数料がかかります。

検査対象

食品(肉、穀類、野菜、果実、茶葉、魚介類等)
水(水道水、井戸水、プール水等)、表土(校庭、砂場)
木材(建築材料、松明材料、その他)

検査項目

放射性ヨウ素及び放射性セシウム

検査方法

①NaI(Tl)スペクトロメータ(遮蔽体有)による測定方法

②ゲルマニウム半導体検出器を用いたγ線スペクトロメトリーによる核種分析法

※検査法の違いについて
当科学センターのNaIスペクトロメータは、一般のサーベイメーター等と異なり鉛遮蔽体を有しているため、環境中に存在する放射性物質等の影響を受けにくく、精度よく検査する事ができます。但し、ゲルマニウム半導体検出器と比べると、エネルギー分解能が劣るため検査結果が若干大きくなる場合があります。

報告日数

3営業日~(予約制:至急試験品応相談)
なお、試験品の受付状況によっては報告日数が変動する場合があります。

検査料金(税別)

①NaI(Tl)スペクトロメータによる測定法: 9,900円
②ゲルマニウム半導体検出器を用いたγ線スペクトロメトリーによる核種分析法:16,500円

※至急対応や検出限界値の変更等によって検査料金が異なりますのでお問い合わせください。

検査必要量

  • 食品(可食部として):2kg以上
  • 水(水道水、井戸水、プール水等):2L以上
  • 表土(校庭、砂場):2kg以上
  • 木材(建築材料、松明材料、その他):チップ状にした木材2kg以上

※検査必要量以下の時はご相談ください。

試験品の輸送形態

食品:箱詰めの場合は箱のまま又はポリ袋
    中・大型魚は、別途前処理費用がかかる場合がありますので、骨・皮・内臓の処理したものをお送りください。
水   :ポリ容器又は清浄なペットボトル
表土:ポリ容器又は2重にしたポリエチレン製のビニール袋
木材:チップをビニール袋に入れ、ダンボール等に梱包

なお、試験品を送付いただく場合は、漏れのないことをご確認の上、クール便でお願いします。

試験品送付先

一般財団法人東京顕微鏡院 食と環境の科学センター 立川研究所
〒190-8535 東京都立川市高松町1-100-38 2階 NC担当  ※予約制となります

放射性物質の基準値について

平成24年4月1日から、食品中の放射性物質に新たな基準値が設定されました。

放射性セシウムの暫定規制値
食品群 暫定規制値(Bq/kg)
飲料水 200
牛乳、乳製品 ※注2
   
野菜類 500
穀類 ※注4
肉・卵・魚
その他

放射性セシウムの新基準値※注1
食品群 新基準値(Bq/kg)
飲料水 10
牛乳 50
乳児用食品 ※注3 50
  
  
一般食品
  
   
100

注1:半減期が短く、既に検出が認められない放射性ヨウ素について基準値は設定されていません。
注2:乳製品は一般食品に含まれます。
注3:乳児の年齢については、児童福祉法等に準じて「1歳未満」をその対象とします。

参考リンク:セミナー 第81回 食と環境のセミナー「放射性物質と内部被ばくを考える」
       :トピックス「放射性物質による食物汚染の今」

お問い合わせ先
一般財団法人東京顕微鏡院 豊海研究所 電話 03-3534-2970 ( 代表 )

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